飼い主のいない動物たちへの愛情の証です

第4回 小川家とココロちゃん

ご夫婦と小学生の長女Sちゃんを筆頭にした3人姉妹ご夫婦と小学生の長女Sちゃんを筆頭にした3人姉妹

東京都渋谷区に家族5人と1頭で暮らす小川家。セーブペットプロジェクト(SPP)が支援する動物保護団体の「ちばわん」から保護犬のココロちゃん(♀・推定2歳半)を迎えて2年目のご家族です。お父さんとお母さん、長女のSちゃんにお話をお伺いしました。

長女の熱意にほだされて

「保護犬のことは長女と一緒に読んでいた乙武洋匡さんの絵本で知りました。それから犬に興味を持つようになって、保護犬を飼いたいと。私も夫も実家で犬を飼っていましたし、この子がそこまで言うならと思って」そう話すのは、お母さん。インターネットで保護犬の情報を調べた小川家は、初めて保護犬の譲度会を訪れます。しかし、就労時間やお子さんの年齢が譲渡条件と合わず、譲度には至りませんでした。時間を置いて別の譲渡会を探し、今度は「ちばわん」の主催する「いぬ親会」へ。そこでSちゃんが「この子だ!」と見つけたのが、ココロちゃん。まだ5か月ほどの子犬でした。「とてもやせていて、毛もところどころ抜けていました。下痢を繰り返していて危ない状態でしたね。でも、回復に向かっているということだったのでいずれ治るだろうと思い、引き取ることにしました」と、お父さんは言います。

そして迎えた譲度の日。預かりボランティアさんとやってきたココロちゃんは慣れない環境に緊張したのか、下痢をしてしまったそうです。お母さんはこう言います。「預かりボランティアさんから『もし気になるようでしたら、ここで連れて帰りますよ』と言っていただきました。そして他のワンちゃんを探すという選択肢もあったのですが、この子を飼いたいという長女の意志が強かった。3人で話し合った結果、頑張って世話をしようということになりました」

原因不明のおなかの不調に心が折れそうに

こうして、小川家とココロちゃんの暮らしが始まります。最初に悩まされたのは、やはりココロちゃんのおなかの調子です。「トイレの場所を覚える前に下痢でしたから大変でした。小型犬じゃないので結構な量をします。回数も多いですしね。正直、心が折れそうになりました」(お母さん)。「病院に行っても病名がわからないんですね。血液検査などでいろいろ調べていただいたんですが、異常値が出ない。動物病院の先生からは抗生剤を飲み続けることが必要な体質かもしれないと、言われました」(お父さん)。 ? そこで、小川家ではココロちゃんのおなかの調子がすぐれないときにすぐに飲ませられるよう薬を常備。さらにアレルギーの可能性を考え、手作り食に始まり、アレルゲン除去タイプなどさまざまなフードを試したといいます。「いろいろ試して、いちばん合ったものを取り入れるようにしました。それでも時々おなかは壊しますが、随分よくなりました」とお母さん。

ココロがいるから、家族ががんばれる

小川家の熱心な世話によってココロちゃんは次第に健康を取り戻し、たくましい成犬に育ちます。「最初はおとなしい犬だと聞いていたのですが、どうやら体調が悪いだけだったようで(笑)。散歩のときに引きずられるくらいパワフルになってきたので長女と一緒に犬のトレーニングに行きました。トレーナーさんに教えていただいたようにやると、だいぶ落ち着いてきましたね。長女もやる気満々で、率先してココロに愛情をかけているので、そういう気持ちも伝わっているのかもしれません」(お母さん)。 ? 「長女はまだ小さいので一人で散歩はできませんが、ごはんをあげるのは彼女の役割です。お風呂に入れたり、散歩で帰ってきた足をふいたりするのも長女が率先してやっています」(お父さん)。Sちゃんに話を聞くと、「すごい力が強いから、まだ大人がついていないとダメで。でも早く自分ひとりで散歩に行けるようになりたいな」と、夢を語ってくれました。

そんなSちゃんを見て、お母さんはこう話します。「うちは子どもが小さいから、保護犬の新しい家族になるには譲渡条件に合わなかったのですが、ココロの場合は逆に子どもがいたから私たち親も諦めずに世話できたことは確か。あまりにも下痢がひどすぎて、もう飼えないのではないかと葛藤したことはありましたが、長女のココロに対する愛情のかけ方を見て逆に親もがんばろうという気持ちになりました。逆にココロがいるからこそ、子どもはがんばれるし、親もがんばれるのでしょう」。

最後に、これから保護犬を飼おうという人に向けてアドバイスをお願いすると、お二人はこのように話してくれました。「保護犬を飼うということはいいこともあるけれど、思い通りにならない部分や予想外の出費もあります。私たちは、当初からノミ・マダニ対策やフィラリア症予防は計算に入れていたのですが、プレミアムフードと常備薬にこんなにお金がかかるというのは予想外でした。また、子どもも最初は楽しいことしか考えないけれど、散歩したり、トイレの処理をしないといけないので、動物を飼うということは決して楽しいことばかりではないということを学んだと思います。私たちも学びましたね。自分の思い通りにならないこともある。やっぱり命ですから」。

よい面も悪い面もしっかり受け止めて、家族の絆を強くした小川家。リビングに飾られていた七夕の短冊には子どもの字で「動物虐待と犬の殺処分がなくなりますように」とのメッセージがありました。

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