飼い主のいない動物たちへの愛情の証です

保護犬・保護猫がつなぐみんなの幸せ特集 2014年

シェルターにいた保護犬たち
NPO法人Wonderful Dogs代表：岩渕友紀さん

ノミ・マダニ駆除薬「フロントライン」は、動物病院で処方される売上の一部を使って、犬や猫の殺処分低減のための活動「セーブペットプロジェクト」を2010年にスタートしました。

今回は新たにセーブペットプロジェクトに仲間入りしたチュアブルタイプのノミ・マダニ駆除剤「ネクスガード」と犬フィラリア症予防薬を寄付先であるWonderful Dogsのシェルターにいる保護犬たちに寄贈しました。そこで、「寄生虫ケア（ノミ・マダニ駆除・犬フィラリア症予防）さえも、楽しい時間に。」を実践した様子をご紹介します。

700頭もの犬の命を救い続けた４年間を振り返って

2010年11月にNPO法人を設立し、これまでに700頭以上の犬を保護してきた岩渕友紀さんのモットーは「明るく楽しく、悲観的にならないこと」。その明るい姿勢に多くの共感が集まり、ボランティアの輪がどんどん広がってきました。2013年には一軒家を借りて、念願だったシェルターを構えたことで、大規模レスキューや大型犬の受入れ、保護動物の隔離などが容易になり、救える命が増えたそうです。

雑誌やウェブサイトで保護犬に関する情報が増えたことで、初めて犬を飼いたいという家族でも保護犬を希望するケースが増えており、その認知は確実に上がっている、一方、まだまだ犬を飼う際にはその犬の特性と自分のライフスタイルがマッチすることの重要性を意識する飼い主さんは少ないと感じているそうです。「犬の生涯に責任を持てるのか、幾らの費用が掛かるのかなども深く考えた上で、犬を飼うこと決めて欲しい。」と岩渕さん。また、トレーニングや健康管理、ノミ・マダニ対策は年間を通して毎月行うことが当たり前にならないと、幸せな犬を増やすことにならないとも思っているそうです。

保護犬たちの心身の健康を取り戻すために

保護した犬たちの健康管理について聞くと、保護して最初にすることは、犬のノミ・マダニ駆除のためにフロントラインを投与、その後、動物病院で健康チェックを受けるそうですが、郊外で保護された犬は犬フィラリア症に感染していることが多いそうです。その治療に多くの時間と費用がかかることと、犬たちが苦しそうにしている様子を見るのは辛いので、狂犬病予防接種、感染症予防のワクチン接種に加えて、犬フィラリア症予防とノミ・マダニ対策の４大予防は欠かせないと日々の活動のなかでも痛感しているそうです。

医療費だけで１頭につき10万円を超える犬も多く、活動に協力的な獣医師の先生の存在とセーブペットプロジェクトからの寄付金無くしては700頭もの犬たちを保護することは出来なかったと、セーブペットプロジェクトと動物病院でフロントラインの処方を受けている飼い主様に向けた感謝の言葉をいただきました。

犬たちがみんな喜んで食べてくれるので助かります

保護犬たちの心身の健康を取り戻すために2

　シェルターを訪問した日は、かかりつけの獣医師から処方されたチュアブルタイプの「ネクスガード」と犬フィラリア症予防薬を犬たちへの投与するところも見学することができました。シェルターにいたのは、劣悪なブリーダーからレスキューされた黒いラブラドール・レトリーバーのピンク、ブルー、パインの三兄弟とトイプードルのサミー。

動物愛護センターから来たのは白いシュナウザーのミューミューと、雑種のコージ（黒）、ガラシャ（茶）の合計７頭。取材陣が部屋に入っても吠えること無く、岩渕さんへのインタビュー中はみんなリラックスしていて、どれだけ大切に保護されているのか、救われて良かったと心から思いました。

　ピンクから順に１頭ずつチュアブルタイプの「ネクスガード」と犬フィラリア症予防薬を与える岩渕さん。どの犬も大好きなおやつを貰えるかのように、薬を手にした岩渕さんの前でオスワリして目を輝かせていました。どうして1頭ずつ与えるのですか？と聞くと、「このお薬はみんな大好きなので、一緒に与えると大変なことになっちゃいますよ（笑）」と。

　頭数が多いシェルターの場合、犬たちに薬を飲ませるのは、時間と手間がかかり苦労するそうです。ご飯に混ぜて与えても薬だけがフードボウルに残っていたり、何も残っていなくてもはじき飛ばしていたり、ミューミューのように口の周りの毛が長い犬種では、その間に挟まって飲み込めていないこともあるので、目の前でちゃんと食べたことが確認出来るのは安心出来るとのこと。

犬たちがみんな喜んで食べてくれるので助かります