飼い主のいない動物たちへの愛情の証です
保護犬・保護猫がつなぐみんなの幸せ特集 2014年
ストーリー Vol.1 くにお
元保護犬のくにお、病院の看板犬として活躍中!
東京江戸川区にある「ひまわり動物病院」。川上由紀院長が「私にとって共同経営者のような存在です」と紹介してくれたのが、病院の看板犬・くにおです。迷い犬として動物愛護センターに収容されていたくにおは、メリアル・ジャパンとゼノアックが共同で展開する「セーブペットプロジェクト」(SPP)の支援先である動物愛護団体「NPO日本動物生命尊重の会」に保護され、その後、2008年に川上院長と出会ってこの病院にやってきました。
自分の病院を持ったら必ず保護犬を飼おうと決めていた川上院長、「くにおがセーブペットプロジェクト(SPP)の支援を受けていたことを知って、とても嬉しかったですね。自分が獣医師としてフロントラインを処方していたことが、知らず知らずのうちにくにおのような保護犬・猫の健康サポートに役立っていたわけですから…」。
それから約5年、今やくにおは、ひまわり動物病院になくてはならない存在に。姿が見えないと、受診に来た飼い主さんから「今日、くにおはどうしたの?」と尋ねられるほどだそうで、「くにおのおかげで飼い主さんとのコミュニケーションがぐっと取りやすくなり、とても助けられています」と川上院長。くにおも自分の役割をちゃんと認識していて、元気な犬とじゃれあうことはあっても、病気やケガで来院した具合の悪い犬には決してちょっかいを出さず、黙って見守るのだそうです。さらに手術や輸血など難易度の高い治療が始まるとすぐに治療室から出て行き、ドアの外で見張りをしてくれるのだとか。くにお君、本当に見事な働きっぷりですね!
「獣医師としても一飼い主としても、SPPの活動に賛同しています」
「くにおは万人に愛されるタイプなので、病院で飼うのにもってこいの犬。自分の理想通りの犬を選べるという意味でも、保護犬はおススメですね」と川上院長。犬を飼いたいという相談を受けると必ず保護犬を薦め、保護団体のHPを紹介するのだそうです。「特にSPPが支援している動物愛護団体は、どこも予防接種や避妊・去勢など健康管理をしっかり行っていますし、基本的なしつけも済ませてくれているので、安心して推薦できます。もちろん獣医師としても飼い主の1人としても、SPPの活動に心から賛同しています。フロントラインで愛犬のノミ・マダニ対策をすることが、保護犬や猫の健康管理のサポートとなり、結果として譲渡促進につながるわけですから、本当に素晴らしい活動ですよね。今後ますますSPPの活動が盛り上がっていくことを願ってやみません。私も一人でも多くの方にSPPを知ってもらえるよう情報発信していこうと思っています」。
取材中も院長の足元でおとなしくしていたくにお。みんなに愛され、看板犬として充実した日々を送っているからでしょう、くにおの瞳がキラキラと輝いているのがとても印象的でした!
くにお君、これからも元気で病院の看板犬として活躍してね!