飼い主のいない動物たちへの愛情の証です

第13回 青沼家とアンナちゃん

ペットロス後のご夫婦と息子

「セーブペットプロジェクト(SPP)」では、動物病院で処方されるフロントライン®シリーズやネクスガード®シリーズ、ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンのフィラリア症予防薬、犬・猫用オールインワン寄生虫ケア薬、そして犬用デンタルガム・オーラベット®の売り上げの一部を新しい家族を探す保護犬や保護猫たちのために役立てています。

この特集では、SPPの支援先である動物保護団体から保護犬、保護猫を引き取った家族のお話をご紹介しています。今回訪れたのはピースワンコ・ジャパンの湘南支部から、アンナちゃん(♀・推定3歳)を引き取った青沼家。元放浪犬で怖がりな性格のアンナちゃんと青沼家の悲喜こもごものストーリーです。

広島で放浪していた生粋の野生育ちの犬

横浜市戸塚区にお住まいの青沼家は英語教員の智子さんと夫の広光さん、息子さんの3人暮らし。4年前にミニチュアダックスフントの先住犬を腎臓病で亡くした経験をお持ちです。そのときのことを伺うと、智子さんはこう話してくれました。「ペットの死はとてもつらいことでした。私は仕事をしているので介護で自分たちの活動も縛られますし、夫とはもう犬を飼うことはやめようと話していたのです。」

では、なぜ青沼家では保護犬を飼おうと思われたのでしょうか。「保護犬のことは、神奈川県の黒岩知事が殺処分ゼロを掲げておりますし、何よりも“殺処分”という言葉が嫌でした。でも私は65歳、夫は69歳で年齢的なこともありますし、自分たちに何かできるとは思っていませんでした。アンナのことを知ったのは本当にたまたまなんです」(智子さん)。

学校が春休みに入ったある日、智子さんは保護犬から災害救助犬となった“夢之丞”の記事をきっかけにピースワンコ・ジャパンのサイトを開きます。そこで広島から来たばかりのアンナちゃんの存在を知るのです。「アンナは、広島で放浪しているところを保護されたそうです。飼い主によって飼育放棄されたのではなく生粋の野生育ちですが、とてもかわいい顔をしていました。そのかわいさに惹かれて、飼いたい気持ちが湧いてきたのです。」(智子さん)

アンナちゃんはボーダーコリーの血を引いているようで、気品のある顔立ちは4年前に亡くした先住犬によく似ていたそうです。仕事の傍ら、教育支援ボランティアなども行う活動的な智子さんは、持ち前の行動力からすぐにピースワンコ・ジャパンの湘南支部を訪れます。しかし、アンナちゃんの性格は超ビビリ。そこで智子さんは、アンナちゃんのケージに入り、やさしく声をかけながら2時間みっちり一緒に過ごし、慣れてくれるのを待ちました。しかし、怖がりな性格のアンナちゃんはなかなか智子さんになついてくれませんでした。

「結局、春休み中1ヵ月間は通いましたね」と智子さんは言います。「反対されるのを覚悟の上、夫や息子も連れて行ったら、意外とすんなり賛成してくれて、懸念していた年齢のことも、息子と妹夫婦が保証人となってくれることでクリアできました。それで、里親として意思表示をしてから心置きなくアンナの元に通いました。正直、慣れてくれたかどうかはわかりませんが、スタッフの方から“以前とはだいぶ様子が違ってきた”と言っていただいたので、4月にうちにつれて来たのです。」こうして、アンナちゃんは青沼家の家族になりました。

3ヵ月かけて心の距離が縮まった!

人慣れしていないアンナちゃんを迎えるにあたり、青沼家で準備したのは“避難場所”でした。智子さんはこう話します。「2階のリビングに足高のテーブルがあったので、板を張り付けて、中に入れるように準備していました。すると、アンナは着いた早々そこに入ったきり、ごはんのときしか出てこないのです。」

しかし、唯一の接点であるごはんの時間も、アンナちゃんは誰かが見ている前では絶対に食べようとせず、ちょっとでも覗くと食べるのをやめてしまうため、コミュニケーションの助けにはならなかったと言います。散歩もリードを引かないと歩き出さず、道端に落ちている瓶やレジ袋にも怖がる。智子さんは、そんなアンナちゃんを見るにつけ、「うちに来てこの子は本当に幸せなんだろうか」と悩まれたそうです。

アンナちゃんが“避難場所”に入らなくなったのはそれから3ヵ月が経った夏休みのことでした。「私は通常、夏休みはほとんど出歩いているんですが、アンナに慣れてもらうために家で過ごしていたんですね。あるとき2階の部屋を掃除していたら、アンナが私たちのベッドの上にポンと飛び乗ったんです。どうやら留守番のときにそこで過ごしていたようで、私がめずらしく毎日いるので近づいてくるようになりました。私が座るとそばに来てお尻をくっつけるようにもなって……。ああ、距離が縮まったと、ホッとしました。」

野犬から家族の犬へ

智子さんは取材しているテーブルの下にうずくまっているアンナちゃんを見ながら続けます。「今こうやってここにいるのがすごいことですね。以前は来客があると、同じ部屋に入ろうともしなかったわけですから。うちに来てから1年半経ちますが、やっぱりしっぽを振って来るわけじゃないし、だっこされるのも大嫌いです。でも私の後にはついて回るようになりました。」すると、傍で話を聞いていた広光さんが笑いながらこう言います。「私にはまだダメですよ。近づくとまだ及び腰だから。どこかで警戒心がある。家内はいつもごはんをあげているし、かわいがっているから。この人が一番だと格付けしているんでしょうね。」

アンナちゃんの食事は、以前、先住犬を腎臓病で亡くした経験からドックフード中心ですが、それでも鶏のササミやふかしたかぼちゃを混ぜたりと、ひと手間加えるのが、智子さん流。「いいものを食べさせてあげたい」と、話す智子さんは、まるで娘を思う母親のようです。健康管理は、食べるタイプのお薬で予防を行なっています。「フィラリアとノミ・マダニは別々だと忘れてしまうこともありますが、これは一個で済むのがいいですね」と、教えてくれました。

現在、朝の散歩は智子さんが担当し、夕方は広光さんが担当されています。なかなか感情を表に出さないアンナちゃんですが、散歩のときは事情が異なるようで、広光さんがこんな話を聞かせてくれました。「ご近所にピースワンコから来た犬がいるんですが、その犬に対しては異常なくらいの愛情を見せます。遠くにいてもわかるのか、アンナは突進し、取っ組み合いでじゃれ合う。あそこで一緒に過ごしたわけではないのに、不思議ですよね。郷里の匂いを感じているのかもしれません。」

野犬から家族の犬へと、少しずつ変わり始めたアンナちゃん。お二人に今後チャレンジしてみたいことを伺うと、智子さんは「山登りかな」と、広光さんを見て笑います。実は広光さんは大の山好き。「去年は箱根の金時山で一緒に山登りをしたんです。車に酔いやすいので連れて行くのは大変ですが、登っているときはとても快調で嫌がることもなかったですね」と、広光さん。「あとは、もう少し僕にも慣れてくれたら。ご近所で保護犬を飼っている人の話を聞くと、やはり慣れるのに2年はかかったそうなので、そのうちベタベタに甘えてくれる日が来るかもしれないと思っているんです。」

変化があるのも保護犬ならでは。その日は遠い未来ではないかもしれませんね!

ピースワンコ・ジャパン 
http://peace-wanko.jp

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