飼い主のいない動物たちへの愛情の証です
譲渡という選択肢
殺処分数を減らすための有効な手段
引き取ることができる犬の詳細が記載されたメモ
安易にペットをセンターに持ち込む飼い主の説得を続ける一方で、もっと殺処分数を減らすにはどうしたらよいのか、過去のデータを分析しました。
そこで、返還率と譲渡率を上げる取り組みに力を入れることにしました。
返還とは、センターに捕獲・保護された犬を、元の飼い主さんに戻すこと、そして譲渡とはセンターに搬入された犬のうち、飼い主が現れない犬をやむを得ず新しい飼い主さんに譲り渡すことです。
返還率を上げるために、熊本市では迷い犬情報をホームページに掲載しています。
また、「飼い犬がいなくなった」という電話が飼い主さんからたくさん寄せられますので、収容犬識別台帳とデータベース「不明犬・保護犬情報システム」の情報、警察や個人の方の保護情報などさまざまな情報と照らし合わせたりもします。
殺処分数を減らすための有効な手段のもう一つに譲渡があります。以前から譲渡は行われていましたが、対象は仔犬だけでした。成犬は咬むなどのリスクが高いからという理由でした。 協議会発足を機に「成犬譲渡マニュアル」を作成し、問題のない成犬については譲渡することとしました。
日本は元来仔犬志向が強いのですが、成犬は性格が出来上がっており場合によっては、仔犬に比べ飼いやすいというメリットがあります。成犬の譲渡率をあげるため、健康管理・個体の性格把握・しつけなどを行い犬の性格や飼いやすさの度合いを5 段階評価しています。 犬を家族として迎えたい場合に、施設からの譲渡という選択肢があるということをもっと広く知っていただきたいです。
※すべての自治体がこういった取り組みを行っているわけではありません。お住まいの市区町村のホームページなどでご確認下さい。