飼い主のいない動物たちへの愛情の証です
新しい家族にめぐり逢ったワンちゃん・ネコちゃん特集 2013年
安心して眠る2頭を見ているだけで幸せな気持ちに...
あすかは野良猫として保健所に収容され、明日は殺処分...、という日に子猫3頭を出産。その後、親子ともに動物愛護団体「NPO法人 日本動物生命尊重の会」に保護されました。そしてあすかが産んだ3頭のうち2頭が先に引き取られ、最後に残ったゆめが、あすかと一緒に佐々木家に引き取られることになったそうです。
実は佐々木さんご一家が保護動物に関心を持つきっかけを作ったのは、先住犬のシッポーだったそう。「シッポーを飼い始めたことで、動物を取り巻く問題に関心を持ち、殺処分のことも詳しく知るようになって...。知れば知るほど、行き場のない犬や猫たちを助けたい!と思う気持ちが強くなり、預かりのボランティアを始めたのです」と奥様。あすかもゆめも元々は一時預かりだけの予定だったのが、愛らしい2頭にすっかり情が移り、他に引き取り希望もなかったため、佐々木家で引き取ることを決めたそうです。佐々木家に来た当初、あすかは痩せて、ストレス性の皮膚病を患っていましたが、丁寧なケアを受けて、今ではすっかり快復。奥様は2頭が安心しきった様子でぐっすり眠っている様子をみると、「ああ、思い切ってうちに来てもらってよかった」と、幸福感がこみあげてくるそうです。なぜなら、もし野良猫として生きていたら、こんな風に熟睡できないだろうと思うからだそう。「自己満足かもしれませんが、2つの命を助けられた安堵と喜びを感じています」と話してくださいました。
「個人の善意+企業の力」で、保護犬・猫を生まない社会を!
佐々木家にはシッポーとあすか&ゆめ親子以外に、一時預かりの猫が常時2~3頭はいて、家の中はいつもにぎやかです。ゆめは、仲間たちの中でも際立っておてんばでいたずら好き。こっそりクローゼットに入って出られなくなることもよくあり、そんな時は、必ずあすかがクローゼットの前で鳴いて、ご家族にゆめの居場所を知らせるのだそうです!奥様は「2頭は本当に強い絆で結ばれています。いまだにゆめがあすかのおっぱいを吸っていることもあるんですよ(笑)。あの時、親子を引き離さず一緒に引き取って、本当によかったなと思っています」とにっこり。
これからも2頭を育てる傍ら、保護猫の一時預かりボランティアは続けていきたいというご夫妻、「SPPの活動には共感していますし、フロントラインを使い続けることで応援していきたいと思っています。これまで保護犬・猫の譲渡活動は個人の善意に支えられている部分が大きかったですが、そこに企業の力が加わることで、さらに多くの命が救われるのではないかと期待しています。ただ、いくら譲渡活動をサポートしても、保護犬・猫自体が減らない限り、問題の根本的な解決にならないのも事実。SPPには命の大切さを啓もうする活動にも力をいれてもらい、保護犬・猫を生まない仕組み作りにも貢献して欲しい」とご意見をいただきました。確かに、個人と企業が協力して、少しずつ社会を変えていければいいですね!
家族の愛情に包まれてすくすく成長するゆめと、ゆめを温かく見守るあすか。1頭でも多くの保護犬・猫が2頭のように幸せになれるよう、SPPも引き続きがんばって参ります!