重症熱性血小板減少症候群(SFTS)アップデート
SFTSの最新情報を随時更新していきます
SFTSとは...
- SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
- SFTSウイルスを保有しているマダニに噛まれることにより感染し、犬や猫だけでなく、人にとっても危険な感染症です。最悪の場合、死に至ることもあります。
SFTSに感染した場合の症状
犬・猫 | 人 | |
---|---|---|
症状 | 発熱、活動性低下、食欲低下・廃絶、嘔吐など | 初期症状は発熱、筋肉痛、頭痛、消化器症状(嘔吐、腹痛、下痢)など |
臨床所見 | 血小板減少、白血球減少、総ビリルビン値の上昇、黄疸など | 血小板減少症、白血球減少症が特徴的に認められ、 肝酵素、電解質異常を伴うことが多い |
経過 | 急性疾患であり、発症から数日内に重症化、脂肪することもある | 潜伏期間は6日~2週間程度 |
犬・猫 | |
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症状 | 発熱、活動性低下、食欲低下・廃絶、嘔吐など |
臨床所見 | 血小板減少、白血球減少、総ビリルビン値の上昇、黄疸など |
経過 | 急性疾患であり、発症から数日内に重症化、脂肪することもある |
人 | |
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症状 | 初期症状は発熱、筋肉痛、頭痛、消化器症状(嘔吐、腹痛、下痢)など |
臨床所見 | 血小板減少症、白血球減少症が特徴的に認められ、肝酵素、電解質異常を伴うことが多い |
経過 | 潜伏期間は6日~2週間程度 |
- 出典:IASR Vol.40 p116-3.6.0019年7月号「動物におけるSRTSV感染の疫学調査」
- ※イヌに関する詳細な発生状況は不明であるが、ネコと同様であると考えて良いと思われる。
感染症発生動向調査で届出られたSFTS症例の概要
2020年5月27日現在
感染症発生動向調査において、これまでに517人の患者が報告されており、前回集計分(4月29日)からの報告数(遅れ報告を含む)の増加は10例だった。男女比はほぼ1:1で、届出時点の年齢中央値は75歳であった。なお、感染症発生動向調査で届出が求められる以前に断された患者のうち4人は報告されていない。
- 出典:国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html