子猫は生まれてからしばらくは、母猫譲りの免疫で感染症から守られます。しかしこの免疫は長続きしないので、ワクチン接種で免疫をしっかりつけることが必要です。
週1回以上外出する猫では、
猫白血病のリスクはさらに高い。
*1 出典:Felis vol.02より再編 *2 出典:相馬武久ほか.過去10年間のわが国の家猫における抗猫免疫不全ウイルス抗体および猫白血病ウイルス抗原の陽性率. J Enviro Dis. 2012; 21(2):
21-27.*3 出典:Watanabe S, et al. Phylogenetic and Structural Diversity in the Feline Leukemia Virus Env Gene. PLoS ONE. 2013 April; 8(4). *4 出典:*3を基に再構成
1つでも当てはまる猫ちゃんにはFeLVワクチンの接種をお勧めします。
感染経路
発症すると治療が難しく、重症化して命に
関わることもあるんだ。伝染力が強い感染症の
ためにワクチンがあるんだよ。
お母さん猫は重要な移行抗体を授けてくれますが、これが残っている間はワクチンを接種しても効果が得られません。1回目のワクチンでうまく免疫が得られないこともあるため、子猫のときは間隔(3~4週間)をあけて2回目を接種します。
ワクチンで得られる免疫は一生続くものではありません。感染したときにすぐ免疫が働いてくれるよう、免疫を維持しておくためには定期的な接種が必要です。
全く外に出していませんか? 新しい猫と接点はありませんか? 人や物を介して伝播する感染症もあります。日頃から健康管理に気を付けるように、眼にみえない感染症についてもワクチンを接種して準備しておいたほうが安心・安全です。また、予期できない自然災害時には、避難所などで背景のわからない猫と一緒に過ごさなければならないことや、緊急事態でどこかに預けなければならないことがあります。このような場所ではストレスも加わり病気が発生しやすくなります。
ワクチンは子猫の時からずーっと!
定期的に継続して行うことが大切なんだって。
生まれて間もない子猫は病原体から身を守る免疫力が備わっていませんが、生まれてすぐにお母さん猫の初乳を飲むことで初乳中の抗体(移行抗体)により一時的に守られます。しかし、これも生後2カ月くらいまでに次第になくなっていきます。感染症にかかりやすくなるのはこの頃です。そこでワクチン接種を始めます。