犬と猫の寄生虫症アトラス PARASITES
92/105

92節足動物1回(Otobius属)または複数回(Ornithodoros、カズキダニ属)に分けて亀裂や地面に卵を産みつける幼ダニ第2若ダニ第1若ダニ成ダニ幼ダニは宿主の外耳道に寄生し、数日間吸血して脱皮し、若ダニになる雌の成ダニと卵 人に対するリスク人獣共通感染症•カズキダニ属は、以下の感染症を媒介する。-アフリカ回帰熱(Borrelia duttoni)-ダニ媒介性回帰熱(B. parkeri、B. hermsii)-Q熱(Coxiella brunetii) 動物に対するリスク•吸血せずに数カ月〜数年間生存する。•O. megniniはとげを持つため、耳に寄生した場合、痛みをともなう。 寄生虫対策•外部寄生虫駆除薬を投与する。•環境管理対策を行う。•寄生が見つかった家畜は適切に治療を行う。•ピンセットを使ってダニを取り除く。宿主 犬、ほかの哺乳動物1234吸血した若ダニがようやく耳から出て地面に落ち、成ダニになる若ダニが吸血し複数の発育段階を経て成長する(すべて同じ宿主の耳内)幼ダニ・若ダニは宿主の耳に寄生幼ダニが宿主を探して(多くは宿主が眠っている間に)外耳道に入り込み、吸血を開始成ダニは吸血せず、環境中で繁殖して、雌が産卵する成ダニは環境中で生活幼ダニは吸血せず数カ月間生存可能ヒメダニSoft ticks (Argasidae)Otobius megnini(およびOrnithodoros spp.)イラストレーション 43

元のページ  ../index.html#92

このブックを見る