犬と猫の寄生虫症アトラス PARASITES
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線 虫7223 寄生虫対策•ニワトリの内臓を生で犬に与えない。•犬に狩りをさせない。•適切な衛生管理を行う(糞便の除去と適切な処分)。•適切な糞便検査を行う。•内部寄生虫駆除薬を投与する。待機宿主(トカゲ、ニワトリ、ハツカネズミ)幼虫が胃を出て動脈に沿って食道中部に移行する。食道壁中を移動して壁が比較的薄くなっている部位で結節を形成し、成虫になる糞虫の体内で感染性のL3幼虫になり、被嚢を形成する待機宿主が中間宿主を経口摂取感染性L3幼虫が待機宿主のなかで再び被嚢を形成子虫包蔵卵中間宿主(糞虫)1〜2カ月間5〜6カ月間固有宿主犬、キツネ、オオカミ、ジャッカル、コヨーテ、野生ネコ科動物(ボブキャット、ユキヒョウ、オオヤマネコ)1成虫(食道の肉芽腫内)糞便中間宿主が虫卵を摂取宿主となりうる糞虫に摂食されないかぎり孵化できない固有宿主が感染性L3幼虫を含む待機宿主または糞虫を経口摂取 人に対するリスクなし。イラストレーション 33食道虫Spiruridae (esophageal worms)Spirocerca lupi (血色食道虫)

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