犬と猫の寄生虫症アトラス PARASITES
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58線 虫人(とくに小児)は感染性虫卵を誤飲する場合がある待機宿主(げっ歯類) 人に対するリスク人獣共通感染症•犬回虫は、人に対しても重大な健康危害を起こす可能性がある(とくに小児は公園や庭などで感染しやすい)。•3種類の病態が知られている。-内臓幼虫移行症(VLM)-眼幼虫移行症(OLM)-神経幼虫移行症(NLM)感染性虫卵非感染性虫卵成虫(頭側端の拡大図)固有宿主犬 寄生虫対策•できるだけコンクリート床で犬を飼育し、床を十分に掃除する。•きわめて若齢の子犬に駆虫薬を投与し、妊娠中の母犬にも計画的な投与を行う。•犬にげっ歯類を食べさせない。2314〜5週間待機宿主内で虫卵が孵化し、L3幼虫が組織に移行して被嚢を形成、感受性肉食動物に経口摂取されるまで潜伏する感染性を獲得するまで約4週間 動物に対するリスク•犬回虫の重度感染は3カ月齢未満の子犬で起こりやすい。•母体内の幼虫が妊娠中に再活性化し、子宮内で子犬に感染する(経胎盤感染)。-子犬は生まれたときにすでに感染しているため深刻である。-糞便中に虫卵が排泄されるようになる前に死亡する場合がある。糞便犬の体内では2通りの幼虫移行が起こる}全身型移行(成犬および3カ月齢以上の子犬):組織(おもに筋肉)に感染性幼虫が潜伏}腸・肺・腸移行(気管型移行):幼虫が肺循環に入り、飲み込まれて腸に入って成虫になる犬が感染性虫卵または待機宿主を経口摂取妊娠後期に、母犬の組織内に潜在していた被嚢幼虫(体組織性幼虫)が活性化。おもに子宮に移行して、子犬に感染する(経胎盤感染)。ごくまれに、乳腺に移行する(乳汁感染)。このようにして子犬は出生前または出生直後に感染する待機宿主が感染性虫卵を経口摂取イラストレーション 26回虫RoundwormToxocara canis(犬回虫)

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