犬と猫の寄生虫症アトラス PARASITES
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46虫卵は土壌中で何年も生存線 虫イラストレーション 20成長中の虫卵虫卵内で30日間かけて感染性幼虫になる幼虫が大腸に移行し成虫になる成虫は糸状の頭頸部を使って粘膜に固着。刺激、腸蠕動の亢進、下痢を引き起こす成虫第1期幼虫(L1)を含む子虫包蔵卵非感染性虫卵123 動物に対するリスク•通常、臨床症状は示さない。しかし、大量感染の場合は下痢を繰り返す。 寄生虫対策•犬鞭虫の防除には、糞便のすみやかな除去と廃棄が必要。•汚染された環境や地域から犬を移動させる。•犬は土の上ではなくコンクリートの床で飼育する。•内部寄生虫駆除薬を投与する。•適切な衛生管理を行い、環境を清浄化する。宿主 犬プレパテントピリオドは約3カ月虫卵が感染性を獲得するまでは環境中で30日間を必要とする犬が感染性虫卵を経口摂取糞便 人に対するリスクなし。鞭虫WhipwormsTrichuris vulpis (犬鞭虫)

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