犬と猫の寄生虫症アトラス PARASITES
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23トキソプラズマ腸管外循環(すべての温血脊椎動物:哺乳類および鳥類)タキゾイトがさまざまな組織(大脳、眼、肝臓、肺、筋肉、胎盤)に侵入、増殖して細胞死と壊死を引き起こす宿主の組織内でシスト(ブラディゾイトを含む)を形成し、何年にもわたり潜在することができる 寄生虫対策•猫のトイレの掃除を毎日行い、オーシストが感染性を持つ前に除去する。•適切な衛生管理を行う(水、食事、トイレ、庭)。•免疫抑制薬の投与前および妊娠中の女性に対しては血清学的検査を実施する。•妊婦や免疫抑制状態の人は生肉や十分加熱調理されていない肉を食べないようにする(ラム肉、豚肉および鶏肉)。•ペットに生肉を与えない。•猫に狩りをさせない(室内飼育の場合)。•ペットの糞便検査を行う。 動物に対するリスク•経胎盤感染のほうが、病原性が高い。•猫が免疫抑制状態になると再活性化する可能性がある87910約3週間胞子形成オーシスト(感染型)糞便すべての温血動物に感染する可能性があるスポロゾイトタキゾイト感染動物を摂取した肉食動物は3〜10日間で感染性に環境中でオーシストが胞子を形成トキソプラズマ症Toxoplasma infection

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