猫のオールインワン
ノミ
ノミアレルギー性皮膚炎の猫
ノミは人も刺し、その部位に皮膚炎をおこすこともあります。また、ノミは猫ひっかき病の原因菌(バルトネラ・ヘンセレ)を媒介するため、感染猫が人を引っかいたり咬んだりした場合にその部位が化膿したり、リンパ節が腫れたり、発熱、頭痛をおこしたりすることがあります。
動物に寄生したノミの成虫は、その動物の体表からほとんど離れることなく吸血と産卵(一日当たり20~50個)を繰り返し、最長120日まで生存することが可能です。この間、あなたの愛猫はノミの寄生に悩み続けることになります。
人の服や靴などにノミの卵が付着して室内に持ち込まれ、知らない間に家の中で繁殖してしまうことがあります。いったんノミが家の中で繁殖すると清浄化するには大変な労力を要します。目に見えるのは成虫になったノミだけであり、ノミ全体のわずか5%にしか過ぎません。残りの95%は卵、幼虫、さなぎの状態で環境中に潜んでいます。これらの未成熟期のノミや駆除後に新たに侵入してくるノミを根絶するためには、総合的かつ定期的なノミ対策でノミのライフサイクルを断ち切ることが必要です。