猫のオールインワン
マダニの病気の媒介・人への影響について
A.
吸血と唾液の分泌を繰り返して、病気を媒介します。
皮膚が薄く吸血しやすい頭や耳を好んで移動します。
くちばしを刺し、セメント状の物質を出して自分の体を固定します。
吸血と同時に唾液をペットの体内に吐き出しますが、これが病気を媒介する大きな原因となります。
吸血開始から48時間以内なら、病気を媒介する危険性が低いので、駆除薬の投与で早い解決を心がけましょう。
A.
ペットだけでなく、人体への感染例も報告されています。
ライム病
マダニからペットや人にも感染。人に感染した場合、皮膚症状、神経症状、関節炎などがみられます。
ライム病における慢性遊走性紅班。
日本紅班熱
マダニが人にリケッチアという病原体をうつすことで、日本紅班熱を引き起こすことがあります。発熱、全身の発疹などの症状だけでなく、死亡する場合もある大変危険な病気です。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
2013年に日本でも初めて死亡例が報告された、ウイルスによる感染症。マダニがウイルスを媒介している可能性があり、注意が呼びかけられています。
山口大学 共同獣医学部 獣医微生物学教室
前田健 教授
2013年以降、あるエリアでは、野生動物(タヌキ)のSFTSウイルスの抗体保有率が激増しています。野生動物が移動することで、全国にSFTSウイルスが広がる可能性があります。