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ブログ~幸せなペットを増やすために~

2017.10.04  8:50

動物福祉最前線インタビュー 山縣純次先生(下関市開業獣医師会 会長)、小野洋一郎さん(下関市動物愛護管理センター センター長)


 


 

下関市は平成21年4月に動物愛護管理センターを開設しました。当時は犬猫の殺処分に炭酸ガスを用いる自治体がほとんどでしたが、下関市は吸入麻酔剤による安楽殺処分に切り替えたことで注目を集めました。

センター建設に至るまでの経緯と現状を、当時から市の動物愛護行政に深く関わってこられた下関市開業獣医師会の山縣純次会長と、現在センター長として多くの動物たちの管理を行っておられる小野洋一郎さんに伺いました。

 

まずは、この動物愛護管理センターが設立された背景を教えてください。

 

小野センター長(以下、「小野」):下関市では昭和47年に狂犬病予防法に基づく犬の抑留施設が作られました。その後、平成17年10月に中核市へ移行したため、抑留だけでなくこれまで山口県に委託してきた殺処分などを行う施設が必要になったことと、動物の愛護及び適正な飼養の普及啓発を行うためにも動物愛護管理センターの整備構想が話し合われました。平成17年から施設建設が始まり、平成21年3月に完成、4月から業務を開始したのが現在のセンターです。

 

当時の収容・殺処分頭数は現在よりも多かったんでしょうか?

 

小野:平成21年当時は、犬の収容が478頭に対して殺処分が278頭、猫は収容が1535頭に対して1502頭が殺処分という結果でした。現在は、収容数が減少していますので、それに伴って殺処分する頭数も減少しています。昨年度(平成28年)は犬の収容が129頭に対して殺処分が43頭、猫はまだまだ多くて788頭の収容に対して742頭が殺処分になっています。

犬の殺処分については、攻撃性が強いなど人馴れしていないことや健康状態を診て判断していて、スペースや期間を理由には行うことはあまりありません。

一方、猫については、多くの自治体が同じ事情を抱えていると思いますが、殺処分になっている70%近くが子猫です。

 

まだまだ収容・殺処分される頭数が多いようですが、下関市では殺処分の方法が他の自治体とは異なっているそうですね。

 

小野:動物愛護管理センターの整備構想を話し合う中で、殺処分については動物にとってより安楽な方法が検討されました。国内の多くの自治体が採用している炭酸ガスによる殺処分では、動物たちが苦悶状況を呈するということで、止むを得ず殺処分せざるをない犬猫については、人の医療にも使用されているセボフルランという吸入麻酔剤を用いた安楽殺処分を下関市では行っています。

この方法だと動物に対して苦痛を与えませんし、常温保存が可能なので従事する職員への危険性が低く、関わる職員の精神的負担も軽減されます。環境への配慮としてもガスを施設外に放出することなく液化・気化を繰り返すリサイクルなので、地球温暖化防止にも資することができます。

 

動物福祉の観点からも、苦痛を与えない方法が理想的だと思いますが、他の自治体で導入されない理由はなんだと思われますか?

 

小野:経費がかかることが大きいと聞きます。初期段階で億単位の予算が必要になります。どうして当時の下関市でそれが実現できたのかについては、市長の判断が大きかったと聞いています。

 

山縣:それに影響を与えたのは、動物に対する市民の考え方でしょう。そこに至るまでの啓発が功を奏したと考えています。下関市では動物愛護管理法に名称が変わってから、毎年動物愛護フェスティバルを行っています。これは山口県よりも早かったんです。

そういう土壌があって「殺処分方法を安楽死に」という市民や獣医師会、動物愛護団体による要請を行政が受け止め、それを議会が真剣に受け止めて議論した結果ですね。

 

動物愛護については、市民や愛護団体と獣医師会や行政の間での前向きな意見交換が難しいと聞くことが多いのですが。

 

山縣:下関市の場合、動物愛護推進協議会がその役割を担っています。行政からは市の保健部長兼保健所長が、動物愛護団体や獣医師会、幼稚園の園長会及び小中学校の校長会、教育委員会の代表者が参加しています。この協議会が市民と行政の間の橋渡しをする役割を果たしているんです。日頃から連携を取りつつ、ボランティアの動物愛護推進員26名が協力して「犬猫なんでも相談会」などを行なっています。また年に1度、このセンターに700名もの市民が参加する「動物ふれあいフェスティバル」を運営する中で、相互理解が深まっているんだと思います。各自が出し合う意見を尊重しながら、それをきちんと予算面で行政が支えている訳です。

 

皆さんが動物たちのために熱い想いで取り組まれていることがよく分かりました。では最後に、今後推進したいことがありましたらお聞かせください。

 

小野:市民に対しては、不妊去勢手術を広めたいと思います。市でも繁殖の防止を目的に、1頭につき4000円の助成金を出しています。また猫については、まだまだ周知が足りないと感じていますが、完全室内飼育を徹底したいと考えています。

 

山縣:私たちは学校飼育動物の飼い方をまとめた「小さないのちを守るために」というテキストを作って、市内の小学校で授業をしています。この授業を受けた子ども達が増えることで、下関市はより動物に優しい市になっていくと思います。我々、獣医師は専門家として人と動物の関係をより良いものにしていくサポートを続けていきたいと思います。

 

お忙しい中、貴重なお話を聞かせいただき、ありがとうございました。

 

※ 所属・肩書きなどは取材当時のものです。

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