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ブログ~幸せなペットを増やすために~

2016.03.09  8:55

日本の動物福祉最前線インタビュー (公財)動物臨床医学研究所 理事・研究所長、倉吉動物医療センター 総院長 高島 一昭先生

「人と動物の未来センター・アミティエ」の設立に至る経緯は、山根義久先生へのインタビューでご紹介しました。http://n-d-f.com/blog/interview
今回は、公益財団法人 動物臨床医学研究所理事で研究所長でもある高島一昭先生に、具体的なシェルター運営や医療ケアについてお話を伺います。高島先生が総院長を勤める倉吉動物医療センターを見学させていただきながらインタビューを行いました。


 

倉吉動物医療センターは、処置室がガラス張りで、最先端の医療機器が揃った立派な施設ですね。

高島先生(以下、高島):飼い主さんがいつでも動物たちの様子を見ることができるようにICUも両面ガラス張りにしています。救急の治療も飼い主さんが見通せる場所で行います。目の届かない所でどのような処置をしたかを見せること無く結果だけをお伝えするよりも、経過を見ていただくべきだと考えています。「もっと早く自分が気付いていれば」とか「どうしてあの時にこうしなかったのか・・・」などと後悔される飼い主さんもいらっしゃいますが、処置の内容や経過をご覧いただくことでご納得いただけることが多いです。

 

この部屋には猫がたくさんいますが入院スペースですか?

高島:この部屋は野生動物舎です。数年前から鳥インフルエンザの影響で怪我をした野生動物の搬入数が激減しました。当院へ搬入される野生動物のほとんどは、市民の方からの持ち込みですので、鳥インフルエンザの怖さを各方面で強調しているということもあって、ケガをした野鳥をみても保護するという意識が低下しているのでしょう。ですから野生動物がいない時が多いですね。基本的に受け入れた猫は隣の隔離舎に入院させますが、そこがいっぱいの場合にはこの部屋も使っています。保健所から受けいれたばかりの保護猫たちは何らかの感染症や伝染病を持っている可能性が高いですから、一般の入院と完全に隔離し、入院治療して、不妊去勢手術を終えてからアミティエに移送しています。

 

保護された動物は全頭アミティエにいて、そちらで医療ケアも受けているのかと思っていました。

高島: 子猫を除いて基本的に引き取った動物は受け入れ時に、血液検査と糞便検査を行い、ワクチン接種、ノミ・マダニ駆除、内部寄生虫駆除を行った後に、アミティエの観察室で1週間程検疫をします。その後、全頭がこちらの病院に来てレントゲンや血液検査などの精密検査をします。そこで更に隔離が必要であればこの隔離舎で治療した後、手術室で不妊去勢手術を行い、マイクロチップを装着します。そして抜糸を終えたらアミティエに戻るという流れですね。保護犬猫だから十分な健康チェックを行わずに簡易な施設で手術するようなことは、獣医師である私たちには出来ません。
実際には、寄生虫感染、腫瘍、消化管内寄生虫、外部寄生虫、ウイルス感染、細菌感染など犬で6割強、猫で約7割に病気が見つかっています。その治療をするのに、かなりの時間と費用が掛かってしまいます。

 

保護犬猫のケアは、動物病院で、獣医師の先生や動物看護師の皆様が行うのが理想的だと思いますが、その経費は大変なのではないですか?

高島:山根理事長が保護シェルターを始めると言った時には一同「えっ!?」という反応でした(笑)でも誰がどう考えても「良いこと」ですから、やらない理由は無いと皆思ったのではないでしょうか。採算が取れるならもっと良いのですが・・・それは後から付いて来ると思っています。今のところ理事長が「お金の事は心配するな」と言ってくれているので、スタッフは目の前にいる動物たちのために最善のケアをしています。獣医師が中心になり、1頭1頭を大切にして、ここまで質の高いケアを行っている民間団体は他に無いと自負しています。

スタッフにとっては通常業務の上に保護活動を追加して行っていますから、昼休みの時間も十分に取れない、休みの日でも心配な動物がいれば様子を見に来るということもあります。それでもスタッフ一同、アミティエの活動を始めてから仕事に対するモチベーションが上がっています。元々傷ついた動物を助けたいという志を持って獣医師や動物看護師になったスタッフばかりですから、皆一様に情熱を持っていますし、理事長の思いに応えたいという気持ちもあるのではないでしょうか。

ただ、保護される動物たちの状態がこんなに悪いとは正直思っていませんでした。病院にいてフィラリア症の犬を診ることなんて100頭に1頭もいないのが当たり前ですが、保護動物たちは40%以上が陽性です。正直、ビックリしました。当初若いスタッフはフィラリア症の犬なんて診たことがありませんでしたが、今では当院のスタッフは誰でも治療出来るようになりました。

 

今後、取り組みたいと考えていることはありますか?

高島:まずは、県内の犬猫の処分数を減らすこと、そして同時に保護活動の質を上げていくことが重要だと思っています。質を落とした保護活動は、実は虐待になっている場合もあると思います。保護活動の輪を広げるためにフェスティバルをしたり、公開セミナーなどをしていますが、余裕ができたらご自身が高齢になったからと、犬猫と暮らすことを諦めている方に安心して犬猫を飼っていただけるような体制を整えたいと思っています。一般的にはシニア世代の方にはシニア猫をと言われていますが、個人的にこの考え方は好きではありません。だって誰だっていつなにがあるか分からないですし、60歳を超えても元気で暮らしている方も多いのに、年齢が高いからというだけで譲渡をしないというのは納得できません。私はそんな事言えません。動物愛護の精神は年齢では測れないものです。60歳以下の方々でも転勤や離婚などのリスクがあり、動物が飼えなくなる可能性があります。それに家にいる時間が長く、ずっと犬猫と一緒に過ごせるシニア世代の飼い主さんと、ほぼ留守番させている働き盛りの若い飼い主さん、どちらが犬猫にとって幸せなのか?一定の条件は必要ですが年齢だけが条件ではないと思います。現在は、飼い主のいない動物たちを救う事で日々追われていますが、将来的には、動物病院やアミティエで動物を飼えなくなった場合の受け皿としての機能を果たしていきたいと考えています。きちんと健康管理を実施し、新たな飼い主の元に譲渡を行うことで、更に幸せな犬猫と飼い主さんを増やしたいとと思います。

 

取材を終えて

病院の植栽を前に「看護師は見た目が枯れているので切ろうと言うんですが、ここに今では希少種になったみの虫がいるんです。この枝を切ったら死んでしまうので、暖かくなるまでとっておきたいと思っています」と話して下さった高島先生から生き物全てへの優しさを感じました。ありがとうございました!

 

公益財団法人 動物臨床医学研究所 http://www.dourinken.com

倉吉動物医療センター http://www.yamane-amc.com

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