2015.09.02  8:00

JAHA「家庭犬のしつけ方講座ベーシックコース」に参加して（前編）メリアル・ジャパン株式会社

コンパニオンアニマル部
鈴木　亜美

勤務しているメリアル・ジャパン株式会社がJAHA主催のアニマルシェルターセミナーに協賛させていただいているご縁もあり、去る8月1日および2日の両日、「家庭犬のしつけ方講座ベーシックコース」（第3回：犬の行動学　第4回：犬のトレーニング学）に参加いたしました。


 

このベーシックコース（全4回・講義形式）は、犬に優しいしつけの方法を学び、飼い主自身が愛犬の習性を理解してしつけを行うことで、よりよい関係を築くことを目的とする内容でした。私自身、2頭の犬と暮らしていますが、「おすわり」や「待て」といった基本の動作は教えたものの、人間に対してはフレンドリーなので、しつけと言えるようなことはしていませんでした。しかし、散歩時にお友達(犬)とすれ違う際に激しく吠えるような問題行動は多少なりとも改善したいと思っていました。そこで今回の受講をきっかけに頼もしい飼い主を目指そう、と意気込みつつ東京会場に赴きました。

この2日間は猛暑にもかかわらず、遠方からお越しの方々を含め、82名の方々が参加されていました。そのうち6割が行政や動物関連のお仕事をされている方々、4割が犬を飼っている、もしくはこれから飼い始める方々との事でした。私の隣に座られた女性は、新たに家族の一員として犬を迎えることを考えていて、また犬と関わる仕事に興味があるので、しつけやトレーニングに関する資格を取って生かしたい、と笑顔で応えてくれました。

第3回目の講義(犬の行動学)では、犬のコミュニケーションのしかたについて知識を深めることができました。「カーミングシグナル」をご存じですか？これは犬が用いる集団内の不必要な争いを避ける為、また相手に敵意のないことを示しつつ自分を落ち着かせるシグナルなのだそうです。自分が不安や不快を感じていることを示すもので、あくびをしたり体を掻いたり、鼻を舐める等のしぐさもこれにあたることがあるようです。ドッグランのように多種多様な犬達が集う場所に愛犬を連れて行った際にこのようなしぐさを見たら注意してみて下さい。愛犬がストレスを感じているかもしれません。楽しめていないようであれば、そのような場所から一度離れることも考えてあげた方がよいそうです。家の周辺では強気なうちの子達もアウェイのドッグランでは、このシグナルを頻繁に出していました。

日頃から意識的に愛犬の表情や行動を観察しながら彼らの気持ちを理解してあげることの大切さを再認識すると共に、これからお散歩やドッグランデビューをしようと考えている飼い主の方々にもぜひ聞いて欲しいと思った内容でした。


 

JAHA (公益社団法人 日本動物病院協会)
家庭犬のしつけ方講座（ベーシックコース・インストラクター養成コース）
HP：http://www.jaha.or.jp/contents/modules/sect4/index.php?id=5

 

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