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ブログ~幸せなペットを増やすために~

2017.06.28  11:39

動物福祉最前線インタビュー 公益社団法人 東京都獣医師会理事 中川 清志先生 「小笠原ネコプロジェクト」


 

東京都獣医師会は小笠原諸島の野生動物を守るために捕獲されたネコを殺処分せずに海を越えた東京都内の動物病院へ移送し、譲渡するという活動を続けておられます。「なぜわざわざ島から都内へ?」中川先生にその活動を伺いました。

 

―中川先生が獣医師になられたきっかけを教えてください。

 

中川先生:両親共に獣医師だったんです。その影響が強かったと思います。家では、ネコ以外にもいろいろな動物を飼っていましたけど、4兄弟で獣医師になったのは僕だけですね(笑)。

 

―東京都獣医師会の中で担当されているのは?

 

中川先生:狂犬病と学校飼育動物、学術、公衆衛生です。

 

―「小笠原ネコプロジェクト」とはどのような活動なのか。そして、そのプロジェクトに取り組まれるようになった経緯についてお聞かせください。

 

中川先生:小笠原諸島では、カツオドリやオナガミズナギドリといった絶滅希少種の鳥が、野生化したネコに捕食されていました。それらの鳥を救うために、2005年から山に住むネコの捕獲を始めました。東京都獣医師会は捕獲したネコの殺処分の方法を地元の方から相談されたのですが、「野生動物は小笠原でしか生きられないけれど、ネコは都会でも幸せになれるはず。どちらの命も救いましょう」ということになり、捕獲したネコを本島へ搬送し、新しい飼い主さんへの譲渡を行うようになりました。
ネコの捕獲は、環境省の事業として行われています。

 

―2005年のスタートから、今まで何頭のネコを救ったのですか?

 

中川先生:これまでに約600頭を島から本土へ運んでいます。ネコが捕獲されると、本会会員病院が加入する環境省のメーリングリストにメールが飛び、手を挙げてくれた動物病院で馴化(人にならす)訓練をしてから譲渡先を探します。長いときは、病院で2ヶ月くらい預かる場合もあるんですよ。

 


「アーロン」お迎え初日

 

 


「アーロン」2ヶ月後

 

 

「アーロン」の動画をご紹介します。
●小笠原から動物病院へ来て、まだ人に慣れていない様子


●新しい飼い主さんにも慣れた様子



 

 

「ガガ」の動画をご紹介します。

 
  • 動物病院に来て間もない頃の様子


 
  • 譲渡後、楽しく暮らしている様子


―小笠原村では、ほかにどのような取り組みをされているのでしょう。

 

中川先生:島でノネコ(※)を増やさないように、1998年に全国初のネコの個体登録条例が制定され、母島在住の獣医師を中心にしっかり管理が行われています。ただ、現地の先生がご高齢であり、かつ父島には動物病院がないので東京都医師会が獣医師を派遣し、健康診断・マイクロチップの挿入などを行うことで,猫の飼養者と行政を繋いでいます。また、この5月からは世界遺産センターという環境相の施設が稼働し、その中に村、環境省、林野庁,NPO小笠原自然文化研究所,東京都および本会が協力し、「動物対処室」という動物病院を運営できることになりました。本会会員の優秀な獣医師が、島に常駐してくれることになりました。

 

※ ノネコとは、野生化したネコのこと。元々はペットだったネコたちです。
(環境省「希少種とノネコ・ノラネコ」 http://www.env.go.jp/nature/kisho/noneko.html より)

 

―本土に連れてくるのは、すべてのノネコが対象ですか?

 

中川先生:父島では全島の山域、母島では南部山域に生息し希少な鳥を捕獲する可能性のあるノネコです。母島集落部には外飼いや飼い主不明のネコもいますが、避妊去勢などが施されています。本事業の目的は希少な鳥の生息数を回復することです。生息数は回復してきています。人間が生活している以上、島に住むすべてのネコを排除するのは適当ではないと考えています。身近に伴侶動物がいることは子どもの成長にも大切ですし、小笠原村としては条例で飼育を管理し、人と伴侶動物、野生動物が共存できる村を作りたいという目標を掲げていますので、そこに賛同して我々も協力をしています。

 

―今後、「殺処分ゼロ」を目指すために必要なことは何でしょう。

 

中川先生:東京都ではタヌキやイノシシ、サルなど、野生動物が増えて問題になっています。

また、外来種としてアライグマも問題になっています.今やイヌやネコだけが問題ではないんですよね。

ネコに関していえば、地域毎に、その地域に住む人たちはどうやってネコを飼っていけばいいのかを考えるべきだと思います。施設に持ち込まれなければ、殺処分にはなりませんから。

例えば、現状では高齢者が新しい飼い主になることを良しとしない場合も多いのですが、高齢者がペットを飼うことになれば、健康寿命も延びる、孤立を防いで地域とのつながりもできる。飼い主が亡くなった後の伴侶動物は隣近所の人や、つながりのある人が世話をしていければいいな、と思うんです。

本会としても、現在HATT(Happy Animal Together Tokyo:人と動物が幸せに共生する都市 -東京-)構想という、地域全体で高齢者の動物飼育を推進できるようなシステムを作る努力をしています。「禁止」と言っている人だって、いずれ高齢者になるんです。その時、自分はどう思うのかという想像力が足りない気がするんです。

子どもに対しても同じで、命の大切さを教えるためにも動物を排除するのではなく、動物とどうやって付き合っていけばいいのかを知ることも大事。愛した伴侶動物が亡くなる経験をすることは、どんな道徳の教科書よりも心を育てるでしょう。どういう人間を育て、どういう社会を作っていくかということを考えていかないと。殺処分ゼロということだけでなく、動物と共存する環境作りが大事だと思います。

人間だけが良い社会、動物だけが良い社会というものは存在しないと考えています。どちらかだけをよくするのは無理ではないでしょうか。動物の殺処分の問題ではなく、最終的には人間の生き方の問題なのでは、と思います。

 

―中川先生、今日は素晴らしいお話をありがとうございました!

 

 

公益社団法人 東京都獣医師会         http://www.tvma.or.jp

小笠原ネコプロジェクト                  https://www.ogasawaraneko.jp

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