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ブログ~幸せなペットを増やすために~

2016.03.02  9:16

日本の動物福祉最前線インタビュー 公益財団法人 動物臨床医学研究所理事長 山根義久 氏


 

今回は、前日本獣医師会会長で、現在は公益財団法人動物臨床医学研究所理事長を務める獣医師の山根義久先生にインタビュー。日本の動物福祉を取り巻く諸問題について、長年のご経験に基づいた説得力あるアドバイスをいただきました。

 

山根先生が理事長を務める(公財)動物臨床医学研究所は、どのような経緯で設立されたのですか?

山根義久先生(以下、山根):私は大学卒業後しばらくして故郷の倉吉市に戻り、動物病院を開業、1970年ごろから週に1回のペースで知人の獣医師と一緒に勉強会を始めました。それぞれが持ち寄った症例を議論、文献を読んで勉強し、診療技術の向上に活かす…という活動を愚直に続けていたところ、その活動が共感を呼び、県内外から大勢の獣医師が参加してくれるようになり、活動内容もより充実したものになってきました。そこで1991年に財団法人鳥取県動物臨床医学研究所を設立、2011年には県内だけでなく日本全国、そして海外にも活動の場を広げるために内閣府認可の公益財団法人動物臨床医学研究所として再スタートを切りました。

 

ただでさえ診療や医院の運営等でお忙しい中、自発的に勉強会を開催するのは容易ではなかったと思います。どのような動機があったのでしょうか。

山根:よりよい動物医療を提供したい、という情熱です。当時はインターネットもなかったので文献1つ探すのも大変なことでしたが、情熱があるからやっていくことができたのだと思います。

私はその後、大学教授や日本獣医師会の会長など様々な仕事を経験しましたが、どの役職にあっても、勉強会を開いて頑張っていた当時の初心を忘れたことはありません。より良い獣医療を届けたいという情熱、そして常に時代のニーズに合わせて進化していこうという柔軟さは忘れないようにしてきました。

 

ここ数十年の間に、日本の動物を取り巻く環境はどのように変わったと感じていますか?

山根:日本は人口が減り続けている国ですから、ペットの飼育頭数が減少するのは、ある意味当然なことなのではないでしょうか。人口が減る中でペットの飼育数を増やそうとするのは、かなり無理がありますよね。

そこで私が提案するのは「数から質へ」の発想の転換です。つまりペットの数を増やすのではなく、より質の高い環境でペットを飼う飼い主さんを増やすことを目指すべきではないか、ということであります。ワクチンやノミ・マダニ対策等の予防に力を入れる、動物病院での定期健診を徹底する、質の良いフードやグッズを求める飼い主さんが増えれば、ペットを取り巻く市場が極端に縮小することは防げるはずです。

さらに、ペット飼育数減少の時代に生き抜くためには獣医師やブリーダーなど、動物に関わる仕事に従事する者自身のレベルアップが欠かせません。進化論で有名なダーウィンが指摘したとおり、淘汰の波の中で「生き残れる種とは、最も強い種でも、賢い種でも、最も強い種でもなく、最も変化に対応する種である」とありますように、時代の変化に的確に対応することだと思います。「ペットが減った」と嘆いていても何も始まりません。獣医師は、常に勉強して新しい技術の習得を怠らないこと。自身のスキルアップのために、勉強に当てる時間も確保すべきです。また、ペットショップ業界の皆さんには、ぜひブリーダーの教育に取り組んでいただきたい。まずは一定のレベルを満たした質の高いブリーダーを育成すべきであります。そのためには、ある程度時間をかけた取り組みが不可欠です。とにかく、人材の育成とレベル向上が急がれます。

 

山根先生が理事長を務める(公財)動物臨床医学研究所では、獣医師のレベル向上に留まらず動物愛護の取り組みも始められましたね。

山根:動物を診療することだけが、私たち獣医師の役割というわけではありません。人と動物がより安全・快適に、より楽しく共生できる環境づくりの一端を担うことも重要な役割のはず。動物あっての獣医学であります。そこで私たちの財団では2011年に財団内に「人と動物の会」を立ち上げ、2013年には財団自ら直接的な動物愛護活動を行うために、地元・鳥取県倉吉市に「人と動物の未来センター・アミティエ」を開設しました。

 

アミティエではどのような活動を行っているのですか?

山根:アミティエの保護活動は、福島県のシェルターから被災犬と被災猫を10頭受け入れることから始まりました。2014年には鳥取県と提携し、県内の保健所で処分される運命の犬や猫の引き受けを開始。施設内で健康管理をしっかり行うと同時に、人間との共生が可能になるまで順化訓練をした後、希望者に譲渡しています。地方公共団体と私たちの様な民間団体がコラボしている例は日本にも、世界にも無いのではないでしょうか。
このコラボの良い点は、それぞれが得意な部分を請け負っているという点です。命ある動物を預かることは、決まった時間内で仕事をする公務員には向いていません。ただし条例を作ることや助成金を出すことは県にしか出来ませんから、サポートをする側に回ってもらう。そして動物たちのために何かしたいというハートを持った私たちのような民間団体が生き物の世話はやるべきなんです。新しい飼い主さんを決めることもお役所仕事では上手くいきません。
そしてもう1つ大切なのは、動物病院のバックアップがあることです。保護された動物だから中途半端な医療で良いなんてことはあり得ません。

また、アミティエでは譲渡活動以外に、子どもたちの見学受け入れにも力を入れています。子どもたちの好奇心と吸収力は本当に素晴らしくて、特に小学生はアミティエの見学前と後では、目の輝きが全く違います。子どもたちは未来を担う大切な存在。もっと多くの子どもたちに命の大切さを伝えていくのも、私たち獣医師の重要な役割。今後も子ども向けの啓発活動にはより一層、力を入れていきたいと思います。

 

今後の課題を教えてください。

山根:もっとPRして、多くの人に財団やアミティエの活動を知ってもらうことですね。これまで私は、自慢に思われるのが嫌で、自分の活動や業績をPRすることを極力避けてきました。そのせいか、地元でもいまだに財団の存在はもちろんアミティエの存在や活動を知らない方も多くいます。どんなに意義のあることをやっていても、人に知ってもらわなければ活動の輪は広がりません。謙譲は日本人の美徳の一つでもありますが、この件に関しては考えを改めて、もっともっとPRしていかねばならないと思っています。

メリアル・ジャパンさんには、(公財)動物臨床医学研究所の賛助会員になっていただいています。SPPの活動も、本当に素晴らしいと思います。何より、SPPの活動が多くの人に知られれば知られるほど、動物愛護について関心をもつ人を増やすことに繋がるわけですから、良いことではありませんか。ぜひ、さらなるPRをお願いします。私たちも応援しています。

山根先生、今日はありがとうございました!

 

※「人と動物の未来センター・アミティエ」については公益財団法人 動物臨床医学研究所理事・研究所長であり、倉吉動物医療センター 総院長でもある高島一昭先生へのインタビューでもご紹介します。

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