犬のノミ・マダニ・フィラリア・お腹の虫

犬のフィラリア症の予防方法

フィラリア症は予防で防げる

フィラリア症は、きちんと投薬すれば予防できる病気です。予防ができるのに、フィラリア症になったとすれば、それは飼い主の責任。大切な愛犬を守るために、フィラリア症予防の知識を身につけてください。

1. 事前検査

フィラリア症の予防の前には検査が必要です。感染している状態で予防薬を与えることは危険です

事前検査

予防薬を投与する際にはフィラリアが寄生していないことを確認する必要があります。フィラリア成虫より産出されるミクロフィラリアが、犬の体内にいることを知らずに予防薬を飲ませた場合、一度に大量のミクロフィラリアが駆除されることでショック症状を起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

また症状が分かりにくいフィラリア症の初期の診断には検査が不可欠です。

どんな検査をするの?

フィラリア検査

犬の血液を検査することで、フィラリアの寄生の有無を確認します。
現在は検査キットを用いて、簡単にフィラリア抗原を確認することができます。

2. 予防方法

予防が最良の方法です

フィラリア症予防薬(経口剤)を、毎月1回、1ヵ月間隔で摂取させることにより予防できます

フィラリア症予防薬(経口剤)を毎月1回、1カ月間隔で投薬することにより簡単に、そして確実に予防ができます。予防期間は地域ごとに異なります。必ず獣医師の先生の指示通りに投薬することが大切です。

冬になって蚊が見られなくなってから1カ月後にフィラリア症の薬をのむのはなぜ?
犬の体内に入ったフィラリアの幼虫は、脱皮を繰り返しながら発育して皮下から心臓へ移行し、心臓で成虫になります。フィラリア症予防薬はフィラリアの幼虫が心臓に到達する前に駆除するお薬です。投薬後フィラリアの幼虫が入ってこないようにしたり、蚊に吸血されないようにする薬ではありません。蚊が見られなくなってもそれまでに吸血され、体内に入ったフィラリアの幼虫が残っている可能性があるので、蚊が見られなくなって1カ月後の最後まで投薬をしましょう。
フィラリア症のお薬をのむ時期は?
フィラリアは蚊によって媒介されます。蚊の活動が活発になる春から予防薬を飲ませましょう。一年中蚊の活動が活発な地域では、冬でもフィラリア症の予防薬をのまなければなりません。気温が下がって蚊の活動が停止して1カ月後からはお休みすることができます。
蚊が発生したら、すぐにお薬開始しなくていいの?
フィラリア症の予防薬は、実はフィラリアの幼虫を駆除する薬です。蚊が犬を吸血した時に、蚊の体内にいるフィラリアの幼虫が犬の体内に入りますが、すぐに薬をのまなくても問題はありません。幼虫が心臓に到達するのには時間がかかります。蚊が活動を開始して1カ月後に投与する薬で、それまでに感染した幼虫を駆除することができます。

フィラリア症予防薬(経口剤)を、毎月1回、
1カ月間隔で投薬することにより予防できます。

途中の投薬やシーズン最後の投薬を忘れてしまうと、フィラリア症に感染してしまう危険性が高まります。たった1回の投薬を忘れてしまうことで心臓への寄生を許してしまうことになるかも知れないのです。投薬を指示通り、最後まで続けるためには、カレンダーに印をつけたり、メールで投薬日を知らせてくれるサービス等を利用したりしましょう。

途中で投薬(予防)を忘れてしまったら

予防の途中で投薬を忘れてしまうと、フィラリアに感染する可能性が高くなり、それまで投与していたお薬が無駄になってしまうかも知れません。投薬を忘れたら自分で判断せずに、動物病院に必ず指示をあおぎましょう。


予防薬は毎月1回、幼虫の段階でフィラリアを駆除することで、フィラリア症を予防します。

最後の投薬(予防)をしなかったら

最後の投薬をしないと、フィラリアに感染する可能性が高くなり、それまで投与していたお薬が無駄になってしまうこともあります。涼しくなっても自己判断で投薬をやめてはいけません。動物病院の指示通り最後まで必ず投薬を続けましょう。

最後の投薬はとても大切。
忘れると、全ての投薬が無駄になってしまうことも!
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